ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』が大好きで、その続きの『続あしながおじさん』を先程読み終えた。
この、あしながおじさんシリーズは全編手紙で構成されている。
手紙で物語を作るって凄いよ。
手紙の中で人物を動かさなきゃならない訳だから。
いやーあしながおじさんも、続あしながおじさんも両方とも本当に面白い!
本は結構読むほうだけど、疲れている時はなかなか読めないんだよな。
でも、この二作は夢中で読んだよ。
『あしながおじさん』は、孤児院の女の子(ジュディ)が、ある人物(あしながおじさんとジュディは呼んでいる)の支援の下、女子大学に通うことになり、おじさん宛に学校生活での出来事を綴った手紙で構成されている。
ジュディの手紙は、学校で起きた珍事件から人間関係までユーモアたっぷりの内容になっていて本当に飽きない。
ただの手紙なのに、続きが気になって仕方ないのだ。
いや、本当に凄いよ。
恋の話も手紙だと凄く爽やかで良い。
私はドロドロした情念系の恋愛小説が大嫌いだから読みやすかった。
先程読み終えた『続あしながおじさん』も、同じように手紙で構成されている。
続の方は、ジュディの大学時代の親友サリーが主人公で、
ジュディに頼まれてジュディが育った孤児院の院長になり、孤児院の改革をすべく奮闘するストーリーだ。
大体はジュディ宛に書かれた手紙で構成されている。
この小説が書かれた時代の影響か、結構差別的な内容も含まれているが、実際自分の父親の世代ですら差別用語を簡単に口にする訳だから、当時はそれが当たり前だったんだろう。
そういう部分を除けば、今読んでも非常に面白い作品になっている。
どちらもまた読みたい作品だし、この作品を読むと手紙を書きたくなったな。
手紙っていいな。
筆不精だから今まで書いてこなかったけど良いと思ったよ。
でも、自分が書いたものを世に物として残すのはやっぱり抵抗がある。
ネットに載せるのは気が楽なんだけど。
自分の文章がネットの海の塵になっていく感じがして安心するんだ。