最近、歩くのもやっとの老人がひとりでスーパーに買い物にきているのをよく見かける。
杖をつきながら、キャリーバッグを引きづっている。
それを見るたびに「ネットスーパーが使えれば、高齢者も楽なのにな」と考えてしまう。
我々ネットに明るい人間には、ネットスーパーで買い物をすることは簡単だ。
しかし、だいたいの高齢者はその術を知らない。
これは、あらゆる場面で起きている。
キャッシュレス決済もそうだ。
あれは、高齢者にこそ使ってほしい機能だが、あまり広がっていない。
海外では、キャッシュレス決済が当たり前の地域があり、そういう場所の老人は使いこなしているが、日本は今も現金がメインだ。
なぜ、こんなことになってしまったのか?
これは、色々な理由があると思うが、まずキャッシュレス決済にしてもなんでもそうだが、選択肢が多すぎる。
『○○ペイ』が何個もあって、意味不明である。
あとは、過剰にネットを怖がる社会になってしまったことも原因のひとつだ。
私の知り合いで、70歳過ぎたら親にスマホを持たせないと言っている人がいてビックリした。
理由は、意味が分からないことに使ったら困るからだという。
彼女は今30代だが、私から見ると、どうみてもその彼女自体もネットを過剰に恐れているように見えた。
私個人としては、できるだけ親に早い段階からネットを使わせていた。
父親は元々使っていたけど、母親はやはり怖がる傾向にあった。
でも、怖がって使わないでいると、逆に危ないと思ったので、できるだけ使わせるようにしていた。
もちろん、セキュリティの問題や迷惑メール対策など不安な面があるのも分かる。
でも、だからと言って、こんなに便利なモノを使わないのは違うと私は考えている。
なので、使ってもらいつつ、将来的に不安が出てきたらセキュリティの面や利用明細などをチェックしていこうと思っている。
その頃には、そういう面をカバーするサービスが今より出てくると思うので、新しいサービスの情報にいつも接していこうと考えている。
話がかなり脱線してしまったが、とにかく買い物が大変そうな老人が多いことが気になっている。
彼らに今からネットの使い方をレクチャーするというのは、現実的ではない。
なぜなら、あまりに高齢者の人口が多いからだ。
さすがに、行政でもカバーできないと思う。
…どうしたものか。と考えていたら、ふと、テレビショッピングの事を思い出した。
最近ひさしぶりにテレビを観てみたら、通販番組の多いのにビックリした。多分人気があるのだろう。
そう考えると、高齢者はネットはできないけれど、テレビをみて電話をかけ、注文することはできるのだ。
テレビを使って買いもの難民の高齢者を救うことはできないだろうか?
実際、最近のテレビ番組は面白くないので、どこかのチャンネルをイオンや生協とかが買って専用チャンネル作ってくれたらどうにかならないだろうか?
「それなら、生協みたくチラシをみてマークシートで注文するのでいいじゃん。」という意見が聞こえてきそうだが、実はそれでは不十分なのだ。
母の知り合いの高齢者で、そういう注文を以前やっていたがやめた人がいたらしい。
理由はこうだ。
① チラシが小さくて読めない(老眼)。
② マークシートであやまって違うものを頼んでしまう。
そういうミスをしてしまったことが原因だと言っていたらしい。
これから日本は超高齢化社会に突入する。
こういう問題は、本当に解決しないといけないことだと思う。
高齢者のマークシートのミスを見過ごすわけにはいかないと思う。
やはり、電話だ。電話で話すしかない。
そうすることで、少し認知症が出てきた人にも対応することができると思う。
最初の電話の時点では、AIが精査して、最終確認で二重注文など不安な点がある方には、オペレーターが直接話すというのもいいかもしれない。
とにかく、高齢者の買いもの難民問題は、大変重要な国としての課題な気がする。
なんだか、自分が今思ったことを書いてしまったが、ブログにどうしても記録しておきたかったんだ。
もちろん、買いものにきて大変そうな高齢者のことは、近くにいる人がサポートすることが一番大切なことだけれど、根本的な解決も必要ではないかなと思ったよ。